その地域ブランドのあるべき姿のこと。地域ブランド構築を目指す上では、まず地域ブランドのストーリーを明確にする必要があります。その上で、それと顧客との間のイメージのギャップを解消していく作業が「ブランディング」と称される取り組みになります。
地域ブランド
ある地域と別の地域における同様のものに対して、他の地域のものとは異なる!という感覚を生み出させる、地域・地域産品の有する有形・無形の資産のこと。地域のイメージを構成する要素の一部にもなっています。
生活者の頭の中にある地域に関するイメージと自分たちが「自分たちの地域はこうありたい!」というイメージとを一致させるために行われる取り組みのこと。
山梨県富士吉田市の地域産品である「吉田のうどん」を、縁起物としてアピールした「むすぶうどん」が、富士吉田デザインコンペティション優秀賞受賞作品しました。埋もれた地域資源を活かしたブランド化として注目されているようです。元々地域で培われてきた産品のイメージを壊さずにブランド化を行ったことによって、以下のブランド作りの9つめのステップに、比較的容易に踏み込めるようになるでしょう。
東日本大震災の被災地となった南三陸町は、環境配慮型林業の国際基準「FSC認証」を取得した木材製品を再建復興や2020年の東京オリンピックへ活用することで、被災地発木材の市場拡大を目指しています。今後は地域の生産者や販売者が南三陸杉のブランドストーリーを構築し、アピールしていくことが必要になってくるでしょう。
鳥取県のすなば珈琲と大山乳業が共同開発したコーヒー牛乳「すなば珈琲」が、中四国のセブンイレブンで発売され始めました。地域のいじられるポイントを逆手に、住民に愛着を持たれるようなブランド差別化を進めている事例を取り上げてみました。
北海道の特産品「夕張メロン」の初競りが行われ、過去最高値の300万円で落札されたようです。「夕張メロン」という産品名は、昨年末に「地理的表示法(GI)」制度に登録され、知的財産になりました。今回の過去最高値での落札はその効果の証でもあり、今後の地域活性化に繋げていきたいところです。
JETRO(日本貿易振興機構)は、海外に向けた地域ブランドのブランディングや商品PR、海外の商標取得支援等、海外展開のための様々な支援を行うことを発表しました。「海外ブランド推進委員会」を立ち上げ、国内の商標制度「地域団体商標」に登録出願しようとする団体を積極的にサポートしていくようです。
環境省は、温泉の効能や入浴方法、マナーの案内表示を多言語化するなどして、訪日客を呼び込み、温泉地のブランド化を進めていくようです。また、民間企業と連携し、温泉の魅力をアピールする取り組みも行っていくようです。
愛媛県がマグロの近縁種「スマ」の完全養殖に成功しました。9000匹の稚魚は養殖業者に引き渡され、県産のブランド、「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」として出荷されるそうです。