地域ブランドを地域への集客ツールに 夕張メロンの事例

北海道の特産品「夕張メロン」の初競りが行われ、過去最高値の300万円で落札されたようです。「夕張メロン」という産品名は、昨年末に「地理的表示法(GI)」に登録され、知的財産になりました。今回の過去最高値での落札はその効果の証でもあり、今後の地域活性化に繋げていきたいところです。

夕張メロン初競り、2玉300万円 地域ブランド効果で最高値(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB26H0B_W6A520C1MM0000/

地域ブランドの認知力をあげ、品質が保証されていることを証明するためにも、地域の生産組合や事業者の方が、こうした地域ブランドを後押しするような国の制度を上手く活用していくことが必要です。

しかし、ブランド力のアップが必ずしも地域への集客に繋がるとは言い切れません。実際、ネット上で「夕張メロン」と検索すると、「通販にてお届け」「お取り寄せ」のサービスを行っているサイトが多く、ブランドが地域への集客ツールとして使用されていないことが確認できました。これでは全国的に有名なブランドでも、その地域への恩恵は見込めないでしょう。

ブランディングに対する取り組みが行えるようになったら、その地域ブランドを使用したマーケティングが次のステップになってくるでしょう。

こちらのコラムにも地域資源を使用したマーケティングに関する内容が書かれていますので、ぜひご覧ください。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。