地域ブランドの成功に向けた取り組み 「日本一縁起の良いうどん」の事例

山梨県富士吉田市の地域産品である「吉田のうどん」を、縁起物としてアピールした「むすぶうどん」が、富士吉田デザインコンペティション優秀賞受賞作品しました。埋もれた地域資源を活かしたブランド化として注目されているようです。

日本一縁起の良いうどん!「むすぶうどん」販売開始!
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000017141.html

地域に根ざした資源や、慣習・文化などは、各地域に必ずあるものです。これらの資源や慣習は、都市化が進み、地域からの人口流出が著しくなるにつれて衰退していきました。今、地域再生のために、これらをブランド化し、地域のアイデンティティの一つとして位置付けていこうという動きが活発化しています。

今回取り上げた「むすぶうどん」は、元々ハレの日にうどんを食べるという地域の慣習を、そのまま「縁起が良い」というブランドのコンセプトに活かしていることが特徴です。多くのブランドは、付随しているコンセプトと地域の関わりが皆無だったり、コンセプトすらないものも多く見られますが、このブランド化は従来の地域と産品との繋がりをうまく残しつつ活用できていると思います。

元々地域で培われてきた産品のイメージを壊さずにブランド化を行ったことによって、以下のブランド作りの9つめのステップに、比較的容易に踏み込めるようになるでしょう。

ブランド作り:9つめのステップ
⑨ 社内・地域内の人のブランド理解を深める

ブランド作り10のステップについては、こちらをご覧ください。

ブランド作り10のステップ

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。