【2016年9月】地域活性化×マーケティングの視点で知っておくべき事例3つ

こんにちは。 
残暑もすっかり過ぎ去り、過ごしやすい気候となりましたね。
もう秋がやってきていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今月も「ふりかえり事例紹介地域活性化ニュース」と題しまして、9月中に取り上げてきました地域活性化ニュース(地域活性化ニュースでは平日毎日地域活性化に関する事例を取り上げて配信しています、過去の事例紹介はこちら)を振り返っていきたいと思います。地域活性化とマーケティング・ブランディングの観点から興味深い事例・学ぶべき事例について「3つだけ」に厳選して紹介いたします。 
  

⒈ご当地キャラまつり 手段としてのキャラクター

ご当地キャラまつり 手段としてのキャラクター

こちらの記事では、須崎で開催された第3回ご当地キャラまつりを取り上げ、ゆるキャラなどのキャラクターが地域活性化にどのように活かせるのかを述べています。
ゆるキャラブームに便乗しようと、人気が出るようなキャラクターを作りあげることに対して必死になっている自治体も、以前は多く見受けられました。
しかし、キャラクターは自治体の発信ツールにしかすぎず、ゆるキャラが地域に人を呼んできてくれることはまずあり得ません。 
ただ単にキャラクター化の方向に向かうのではなく、「<誰>に地域の<何>を理解してほしいか」を明確にし、その手段としてふさわしいキャラクター作りが有効と思われます。 
 
やみくもに可愛らしいキャラクターを作るのではなく、地域のブランドやコンセプトに沿ったキャラ作りを行うことが大事ですよ、ということです。

こちらの用語集・コラムのページもご覧下さい。

ゆるキャラとは 【地域活性化用語集】

バズ狙いの前にやるべきこと〜自治体の移住・観光PR動画で意識したいこと3点〜


 
⒉「移住を考慮しているフリーランス」に対する移住意識調査 結果公開 
https://tsu-suke.jp/news/5891 

都会からの移住を促したい自治体や地域の人にとっては、とても興味深い移住に関する意識調査を取り上げた記事です。フリーランスの方々がどのような移住環境を求めているのかが、業種ごとにタイプ分けされており、自治体がターゲットを選定する際の参考となりそうです。

この記事では、 

①このような条件に当てはまる人にとってもなお、大都市依存が強く、移住という選択肢は容易には取れないということと 

②ライフステージによって移住先に求める環境は大きく異なること 

が挙げられています。

①については、都市近郊部の地域はその立地条件を武器にできます。似たような地域に対しては、交通利便性などで差別化を図っていくべきです。都市近郊部以外の地域は、単なる「自然がいっぱい」という謳い文句ではターゲットに対して適切なアピールができないことを認識する必要が有ります。

では、都市へのアクセスが不便な地域はどのような移住政策を取ればいいのでしょうか。
ここで②ともつながりますが、ターゲットのペルソナをより細かく設定することです。単に「子育て世代」とするのではなく、「父親は地元の企業に勤め、母親は在宅勤務をしている二人の子供がいる家族」といったように。地域資源やその地域で築き上げられる生活・文化をしっかりと分析した上で、この地域で充実した生活を送ることができる家族像をしっかり定めることが重要です。

こちらのコラムもご覧下さい。

移住政策を考える人のための「移住・交流情報ガーデン」「全国移住ナビ」入門

 

⒊新しい地方創生の形!IT技術が地方を救う!

新しい地方創生の形!IT技術が地方を救う!

地方創生の取り組みにIT企業が参入している事例を取り上げた記事です。
外国人観光客の増加に伴い、今、彼らをターゲットとしたサービスが提供され始めています。
このような流れとともに注目されているのが、IT企業の事業の一環として行われているITを用いたソリューションです。

街中だけでなく、農村でも、ITによって農作業の負担を軽減させるような技術が開発されたり、鳶農家の技術継承を機械を用いて可視化できるようにするシステムの構築が進んでいるようです。

これらのITによる取り組みは、外国人観光客や若者にとっては受け入れやすいですが、地域に住む住民にとっては非常にとっつきにくいものといえるでしょう。
これらの取り組みとともに、地域間で生じうるギャップをいかに埋めるか、が今後の課題として注目されてくるでしょう。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。