認証とストーリーを確立して前へ進め! 南三陸杉のブランド化の事例

東日本大震災の被災地となった南三陸町は、環境配慮型林業の国際基準「FSC認証」を取得した木材製品を再建復興や2020年の東京オリンピックへ活用することで、被災地発木材の市場拡大を目指しています。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05004260Z10C16A7L01000/

環境などの社会問題に関心を持つ消費者が増えている中、農林水産物の生産過程においてこだわること、さらに、このような国が管理している認証を得ることで消費者の信頼を得ることができます。特に風評被害などで苦しんできた被災地の生産物がこのような認証を得ることはプラスに繋がるでしょう。

岩盤質で栄養が少ない南三陸の山で育った杉は、ゆっくり成長し、強度が高いことが特徴です。また、伊達政宗が仙台城城下町の大橋を架ける際に、南三陸杉を求めたというストーリーもあるようです。

ブランドの確立には、認証制度の取得の他にこのような独自の特徴、歴史的なストーリーをうまく組み立てていくことが必須となります。また、震災を乗り越えた「強く、美しい杉」というイメージを確立することだってできます。今後は地域の生産者や販売者が南三陸杉のブランドストーリーを構築し、アピールしていくことが必要になってくるでしょう。

ブランドとストーリーのお話はこちらのコラムでより詳しく述べられています。

地域ブランドにはストーリーが必要だといわれるが、そもそもストーリーってなんだろう?

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。