【2016年6月】地域活性化×マーケティングの視点で知っておくべき事例3つ
 

「ふりかえり事例紹介地域活性化ニュース」と題しまして、6月中に取り上げてきました地域活性化ニュースを振り返っていきたいと思います。地域活性化とマーケティング・ブランディングの観点から興味深い事例・学ぶべき事例を「3つだけ」に厳選して紹介いたします。

森林セラピー基地による地域活性化、どのような効果が期待できる? 宍粟市の事例
 

宍粟市の森林セラピー基地のオープニング式典が行われました。兵庫県内では初めての取り組みです。林業の先行きが難しくなっている中、森を伐採して利益を得るのではなく、観光に利用しようとする動きが高まりが背景にあるといえるでしょう。

「よそ者・ばか者・切れ者+若者」が地域活性のカギを握る!?
 

長野県で「県高校生プレゼンテーション大会」が開催され、高校生が地域活性化のアイディアを出し合いました。過疎地での旅行ツアーなどを企画提案した「study egg」が最優秀賞に選ばれました。最近では、教育機関が地域と連携することが多く、「よそ者・ばか者・切れ者+若者」が地域活性のカギを握っているといえます。

ふるさと納税 返礼品にかかる経済的負担から見える実態
 

個人が故郷や好きな自治体に寄付できる「ふるさと納税」の寄付金のうち、返礼品の費用に4割が使用されていることがわかりました。寄付額が多いところでは、返礼品への費用が7割にも及んでおり、政府は返礼品の自粛を呼び掛けられている地域もあるみたいです。今回の返礼品の費用がかさんだ主な原因は、返礼品に対して高い期待を持つ「お客様」に応えようとしたことが挙げられます。

AKB総選挙による経済効果をさらに拡大させるには?
 

6月18日(土)のAKB総選挙によって、開票が行われた新潟にどれほどの経済効果がもたらされたのかが以下の記事で言及されています。地域からは、予想以上の集客力があったと好評で、15億6000万円の経済波及効果が測定されているようです。しかし、イベントの開催によって一時的に多くの人が訪れたという事実を地域活性化の成功としてみてはいけません。もう一歩踏み込んだアプローチが必要だと思います。

定年楽園となりうる地方都市 移住者に向けたPRが明暗を分ける!?
 

都会で働かれたのちに定年退職された方が住む場所、「定年楽園」となりうる場所として、よくいわれる自然豊かな土地よりも、地方都市の方が好ましいといわれています。定年後に移住を考えている人をターゲットにしていく上で、移住に向けた地域のPR方法やPR内容をよく考えなければなりません。