那智勝浦町大野に旧色川小学校と旧色川中学校を統合した「色川小中学校」の新校舎が完成しました。町教委によると色川地区は、1955年ごろ人口約3000人だったが、農林業の衰退、銅鉱山閉鎖で358人に減少と過疎化。高齢化も進んでいるが、町の定住促進策でIターン関係者が増えています。
那智勝浦・色川小中学校が完成 真新しい校舎で2学期(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160903/ddl/k30/100/476000c
生徒の9割が移住者の子供で、今では地区住民の45%が移住者であり、移住者の街として再生しました。全国的に見ても1箇所にこれだけ移住者が集まるのは稀なケースであると言われています。過疎化すれば廃校となることが多いですが、今回は廃校ではなく新校舎建設という逆の現象が起こっているため非常に興味深いです。
定住型と体験型の2つに分かれ、2泊3日の体験プランなどを行うなかで、実際に移住が気になる人を取り込みファンにさせ、移住に成功させているのかもしれません。移住者を増やすためには「移住には興味はあるが、なかなか踏み出せない」層を明確にターゲットとして設定し、施策を考えていく必要があります。