AKB総選挙による経済効果をさらに拡大させるには?

6月18日(土)のAKB総選挙によって、開票が行われた新潟にどれほどの経済効果がもたらされたのかが以下の記事で言及されています。地域からは、予想以上の集客力があったと好評で、15億6000万円の経済波及効果が測定されているようです。

AKB総選挙、熱狂の新潟市内 見逃せない経済効果
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO03801080Z10C16A6000000?channel=DF280120166618&style=1#

この記事から、宿泊施設、交通機関、飲食店など、様々な分野にお金が落ちていったことが分かります。確かにイベントを地域で開催することによって、一時的な集客による経済効果は生まれます。

しかし、これだけの莫大な経済効果は一時的なものであり、中長期的な地域活性化には貢献していないといえるでしょう。イベントの開催によって一時的に多くの人が訪れたという事実を地域活性化の成功としてみてはならないということです。その集客は地域の魅力によるものではなく、イベントの集客力によるものでしかないのですから。

地域で集客力のあるこのようなイベントを開催する際、イベントによって得られるであろう一時的な経済効果を待つだけでは地域活性化に繋がりません。多くの人がその地域にやってくるという事態をチャンスと捉え、イベントに参加する人々が「この地域もう一度訪れたいな、次来る時はゆっくり回りたいな」と思えるような地域の魅力をアピールをしていく必要があります。
こちらのコラムでも、マーケティングの視点から観光を考えています。ぜひご覧ください。

観光とマーケティング

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。