市がきりたんぽに対して名物応援宣言を行う 大館市の事例

大館市は、同市の名産物であるきりたんぽに対して、名物応援宣言を行いました。名物応援宣言は、今年8月に開始された、中小企業庁が推進しているブランド化促進等による、地場産品の販売強化事業です。

きりたんぽで大館活性化 市が名物応援宣言(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150915_42051.html

食による地域活性化については、これまで3つの記事において詳しく紹介してきています。

ご当地グルメは目的か手段か
ご当地グルメは“つくる”べきか、“みつける”べきか
ご当地グルメ、ねらうは近郊か遠方か

これらの記事を踏まえると、この事例においてひとつ検討しなくてはならないこととして、きりたんぽをどのように大館観光へ接続していくか、ということが挙げられるでしょう。食に高付加価値をつけて、東京等で販売し、大きな利益を得ることも重要だとは思いますが、最終的にその土地を訪れる導線として食を利用することの方が、より大きな利益が生まれると考えることが重要だと思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。