- 域内調達率
- 観光客が地域の中で消費した金額のうち、地元の素材、地元の労働者など、「地元に還元される部分」の購入によって消費された額の割合。
観光による地域活性化は、「入込観光客数」だけが強調される数字になっていますが、観光客一人当たりの顧客単価や、域内調達率を考えることも極めて重要です。
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解説
各地の観光地における年度などの報告書を見ると、多くの場合「観光客数が、去年より増加した」、あるいは「減少した」というようなグラフが掲載されていますよね。
しかし、地域にお金をもたらす、ということを地域活性化として捉えるのであれば、入込観光客数と同じように重要となるのが、「単価」と「域内調達率」です。なぜなら、地域にもたらされる収入は、
観光収入 = 入込観光客数 × 顧客単価 × 域内調達率
(同時に、経済波及効果として、これらによって得られた収入を利用した投資が、さらにどれだけ地域に跳ね返ってきたのか、ということも含めなければなりませんが、今回はそれについては割愛します。)
であらわされるからです。
極端な話をすれば、入込客数が非常に多い観光地を持っていたとしても、そこで消費される額が微々たるものであり、そのほとんどが自動販売機での大手メーカーの飲料水の購入や、コンビニおにぎりの購入であれば、地域に与える影響はほとんどありません。
大きな観光地を持っているものの、素通りされてしまうことが問題になっている自治体は、「入込観光客数」の数値に一喜一憂するよりも、「顧客単価」・「域内調達率」の向上を最重要課題とするほうが望ましいケースも十分に想定されるといえます。
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(経産省もこの概念を重要視しています)
(様々な目標も分解して考えることが重要ですよ〜。そのための考え方について議論しています!)
関連用語
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