- ジビエ
- 人工的に育てられた動物の肉ではなく、捕獲した野生の動物の肉を指すフランス語。イノシシやシカなどの肉を指すことが多い。
地域活性化においては、その土地の特産物の開発といった文脈や、獣害対策を推進する中で副産物的に肉を利用していこう、といった文脈で語られる。
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解説
現代の日本の農山村において、獣害対策は重要な行動のひとつとなりつつあります。そんな中で、地方創生関連予算を利用したジビエの処理施設の建設が様々な地域で行われつつあります。
しかし、ジビエは「生産すればするだけ売れる」というような単純なものではありません。処理施設の建設によって、ジビエの生産ができるようになったものの、想定していたよりも販売によって利益を上げることができず、施設を維持することの地域への負担が大きくなってしまっている事例も散見されます。
処理施設の建設は、顧客にとってのジビエの価値を高めることと並行して行われなければなりません。まず想定されるのは、消費量を増やす、ということです。
多くの人はジビエを意識して購入したこともなく、肉に対して「硬そう」「ぱさぱさしてそう」といったマイナスのイメージを持っています。そんな中で、どのように心の障壁をなくしていくのか、といったことをこれから考えていく必要があるでしょう。
もうひとつの考え方は、ジビエをいかに高く売るか、ということです。これについても、「ジビエは美味しい」といった感覚を持たせるようにすることや、ジビエに込められた感覚的な価値(自然で育った、食べることで獣害が抑止される)を発信していくような、ブランディングの手法を用いて行く必要性があるように思います。
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(「地場産品のストーリー」ということを考える上で、是非ともご覧ください!)
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