地方創生関連学部の設置相次ぐ どのような学びが必要か?

佐賀大学・宇都宮大学・宮崎大学・愛媛大学・福井大学・高知大学といった大学において、地方創生の実現に向けた人材を育成する関連学部の設置が相次いでいます。学生は、「学生らは特産品のブランド化や地場産業の振興策について学び、地域を牽引するリーダー役」になることが求められていますが、どのような学びが必要なのでしょうか?

愛媛大学など国立大学に「地方創生学部」開設ラッシュ(大学ジャーナル)
http://univ-journal.jp/6480/

通助では先日、地域活性化事業における大学生との協働で覚えておきたい3つのコトという記事を公開しました。地域には多くの大学生が訪れるようになっていますが、彼らとの協働の結果は必ずしも芳しいものであるとはいえないように感じています。

大学生の問題として挙げられることとして、「手段の目的化」ということがひとつ挙げられます。詳しく説明すると、「地域活性化を達成する為に行うのではなくて、単位を貰う為・就活のネタにするために行う」ということになってしまいがちなこと、あるいは、「短期的なつながりに終わってしまい、行うこと自体で満足してしまう」可能性があること、などが挙げられます。このような部分に関しては、地域に長く住み続け、その行為の責任を引き受けなければならない地域の人びとがそういった視点を補ってあげるべきであると考えています。

マーケティングの視点からの地域活性化、というとしばしば小手先的技術によるもの、あるいは大企業に利益が吸い取られるものとしてイメージされがちですが、通助のいうマーケティングの視点からの地域活性化とは、「地域への経済的収入とその循環を意識して、顧客にとっての価値を持続的に上昇させること」を指します。より持続的な事業の継続、それによる地域社会の保全を考えれば、マーケティングの視点は不可欠なように思います。

本ブログの運営会社である株式会社ホジョセンでは、地域ブランド・地域ストーリー作りの課題について述べたレポートを発表しております。無料ダウンロードできますので、こちらもどうぞご覧ください。
地域ブランドの育成における課題〜企業におけるブランディングとの比較から〜

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。