日本版CCRC、地方創生の切り札になりうるか 太田市の事例

日本版CCRCの推進が全国で進んでいます。そんな中で具体的な実現した姿が想像出来る資料がいくらか公開され始めました。毎日新聞ではそれらを取り上げて、注目されるべき事例などを挙げています。

日本版CCRC 元気なうちに地域へ溶け込もう(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160407/org/00m/010/051000c

日本版CCRCは、移住政策におけるターゲティングの重要性(どのようなライフステージにある人びとに対して、地域の魅力を発信することによって、移住を促進するのか)ということに関して、「うちの地域はリタイア世代よりも若者に来て欲しい」というような発言が出るなど、議論を巻き起こしたことは評価できることのひとつだと思っています。

移住においてもターゲティングという考え方は非常に重要です。医療が充実しており、高齢者にも優しい街、といううたい文句の街に活力ある若者が惹かれる可能性は高くないでしょう。活力ある若者に来て欲しいのであれば、地域産品に関するベンチャー企業設立の支援が充実している、頑張る若者を応援する、といったキーワードのほうが魅力的に映るように思います。

すべての人に対して移住地として魅力的な地域を作ることは不可能です。移住という行為はそうなんども行うことができる行為ではありません。全国の自治体の中で、その土地が最も良い、自分の中でのランキング1位であるから移住するわけです。1位以外であれば、何位であろうと移住地として選ばれない、ということに関しては何の差もないのです。

とにかく、万人に好かれる地域を目指さない、という部分は移住政策において極めて重要な部分であるように思います。移住政策においては、誰をターゲットとするのか、そしてその人びとにどのような認識を持ってもらうために、どのように情報発信を行っていくのか、ということをより考え抜いていく必要があるでしょう。

万人に好かれる地域を目指さない、ということに関してこの記事でより詳しく言及しています。
欲張らない

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。