そもそも、まちおこしの成功事例とは何か? 【地域活性化用語集】


まちおこしの成功事例
「まちおこし」が成功していると言われている事例のこと。
「まちおこし」という言葉は、「地域活性化」という言葉よりも曖昧に使われるケースが多いため、その目的をはっきりと定義した上で利用しなければ意味の無い言葉だといえる。


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解説

皆様は、ある事例が「まちおこしの成功事例だ」と言われているとき、それがどのような状態の町であるか想像できますか?

「高齢者が元気になっている事例」、「地域内の文化が生かされている事例」、「地域に人がたくさん存在している事例」などの地域経済に関係の無い状態を指す言葉としても利用されていそうです。

その一方で、本サイト「通助」が定義しているような「顧客にとっての地域の価値を長期的に向上させることによって、地域へのお金の流入を増加させること、およびそのために行われる施策に成功している事例」を指す言葉としても利用できそうです。

人びとが「まちおこし」という言葉を利用するとき、その言葉は(意識的、あるいは無意識的に)漠然なイメージとして利用されてしまっているように思います。

まちおこしを目的とした施策が、何を目的にしているのかわからないことが多いのは、そのことに起因しているように思います。

まちおこし、という言葉を使う前に、まちおこしが成功した後の地域の状況はどのようなものなのか、ということを考えた上で、その理想像に対してどのようなことを行っていくべきなのかを考える、という流れが極めて重要です。

漠然とした目標に奉仕するために行動を行うことは、有益な結果につながりません。

より詳しく論じた記事はこちら!

「いなか」おこし! ―地域ブランド戦略を創る – 信田 和宏著


(まちおこしと同じような、いなかおこし、という言葉をキーワードとした本の書評です。)
https://tsu-suke.jp/column/4998
(被災地におけるまちづくりについて中心的に議論しました。)

関連用語

地域活性化
成功事例
失敗事例
顧客単価

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