今、アニメによる地域活性化に期待がよせられています。
その中でも作品の舞台をめぐる「聖地巡礼」がアニメファン、地域ともに大きな影響を与えているようです。
「聖地」88カ所を選定へ アニメ・漫画で街起こしの課題とは?(THE HUFFINGTON POST)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/23/anime-tourism-88_n_12157680.html
ちょうど今、日本中でブームを巻き起こしている映画、「君の名は。」でもその美しい風景描写が話題となっています。 「あの風景を実際に見てみたい」と思い、地域を訪れる人も少なくないのではないでしょうか。
また、9月16日に発足した「一般社団法人アニメツーリズム協会」により、この動きはさらに拡大していくと思われます。
しかし、こうした動きが活発になって地域に人が訪れることになっても、通助的な視点からは、それは地域活性化とはいえません。なぜならアニメの聖地巡礼による、地域に対する経済効果は全く無いといえるからです。
詳しくは下記の用語集に書いてありますが、 簡単にいうと、地域巡礼をする人は地域には来るけど、地域にお金を落としません。
聖地巡礼をきっかけに経済効果をもたらすためには、その地域に行かなければ購入できないような(地域限定商品)の販売や、聖地としての「点」から、様々な地域の魅力を知ってもらい「面白い地域だな」と感じてもらうような導線を作ることが必要となってくるでしょう。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。