ビッグデータは地域活性化にどのような影響を与えるのか 北海道

札幌市は急増する外国人観光客への対応や市民への行政サービスの充実を念頭に、ビッグデータなどIT(情報技術)を活用した街づくりを始めます。NTTグループなどと連携し、まず17年に開催する冬季アジア札幌大会で、高速通信網を整備したり観客向けに観光ルート案内を多言語配信したりするなど活用法を模索。また購買活動や交通情報など多様なビッグデータを横断的に管理し、市民や訪日客への情報提供に広く活用することを目指すそうです。



街づくりにIT駆使 札幌市、NTTグループと まずアジア大会(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO04355910R00C16A7L41000/



「掛け算で考える」というコラムでも取り上げましたが、売り上げを客単価×客数で考えると、観光収入を上げるには客単価を上げると流入数を増やすの2つの面があります。

掛け算で考える

観客向け観光ルート案内や多言語配信は流入数を増やす取り組みに繋がるでしょう。ではもう一方の客単価を上げるにはどうすればよいのしょうか。それこそが購買活動記録などビッグデータの有効活用であると考えます。



しかしビッグデータを扱う際に要注意となるのが、あくまでもデータにしかすぎないということです。昨今、ビッグデータが魔法のようにしばしば扱われているのが大変気になります。

データから何か面白いことないかなと探すのではなく、何か気になること(仮説)がありそれを検証するためにデータを使うのです。

したがってデータは万能ではありません。何か目的意識があってこそ有効活用ができると考えています。税金を使って情報を垂れ流して誰も利用しないのでは意味がありません。どのようにデータを有効活用できるかを伝えるセミナー等、使い手のフォローアップが欠かせません。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。