住民の都道府県別幸福度ランキングで1位に輝いている福井県。福井県ではそれを利用して、「ふくい”幸せ移住”」というキャッチコピーで、若者に対しての移住を一貫して呼びかけています。
10月17日(土)にふくい“幸せ移住”セミナーを開催します(テーマ:起業)(JOIN)
http://www.iju-join.jp/prefectures/fukui/218000/k/12831
福井県の移住促進パンフレットは可愛らしいクレイアートの女性に、キャッチコピー「ふくい”幸せ移住”」で構成されています。
私は、移住パンフレットの表紙に人がいる、ということはとても大事なことだと思っています。なぜなら、人がいることで「誰に移住してきてほしいのか」という部分が明確になるからです。
「移住者が限られてしまうのでは」と思われる方もいると思いますが、移住というような人生で一回きりの行動に関しては、移住を希望する人の希望移住先ランキングで絶対に1位になる必要があります。それゆえに少数の人でもいいから、1位として選んでくれるようなものを作る必要があります。そういった意味では、福井県のパンフレットは誰に対してかが明確だな、と個人的には思っていました。
今回のこのニュースも、若者層に対して、「起業して幸せになろう」というメッセージを発信しています。相対的な個人の「幸福感」を「県民」というくくりで把握することは不可能なので、必ずしも福井県民が幸せとは限らないのですが、大卒層に福井にきてほしい、と考えるときに適切なPRなのではないか、と個人的には思っています。
この記事で紹介した移住政策におけるターゲティングについて、詳細はこちらの記事もご覧ください。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。