岡山県美作市の地域おこし協力隊員が作成している、鹿の頭蓋骨を利用したアート作品が人気を集めています。食肉化といった方法ではない高付加価値化戦略として、非常に興味深いものです。
地方の窮状 都会へ発信 鹿の頭蓋骨をアート作品に(日本農業新聞)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=34965
作成している地域おこし協力隊員は、「猟師が命に向き合っていることに対する対価として、なるべく高く骨を買い取れるようになりたい」と述べています。これは非常に面白い指摘で、猟師がもっと仕事に打ち込みたくなるようなインセンティブとして、さらなる金銭的な対価を準備するということは、ひとつの解決策として考えられるでしょう。他のインセンティブとして、自分が撃った鹿がきちんと利用されるんだ、ということも挙げられます。猟師さんだって、撃った鹿がそのまま捨てられるということを考えるよりも、撃った鹿がアートになる、と思う方が身が入るでしょう。獣害を減らす、という目的を達成するための手段として、アート化、そして金銭的対価を向上させていく、という考え方は適切なのではないかと思います。地域おこし協力隊員の方、良い仕事されてますね。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。