地域のイチゴを使って大学生が商品開発 山武市の事例

山武市の名産物であるイチゴを利用して、淑徳大学の学生が「S&Mイチゴスムージー」を開発しました。今後市の新たな名産品としてPRを行っていく模様です。

千葉)地方創生グルメ開発 淑徳大生、山武産イチゴで(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASH9T7TP1H9TUDCB018.html

地域の産品の消費量を増やすために商品開発を行う、ということはとても難しい事です。例えばこの事例において作成したイチゴスムージーですが、すでに大手食品メーカーが販売しています。この商品とどのように差別化するのか、ということはもちろん考えなくてはいけませんし、そもそも従来品より良いイチゴを使った高価格帯のスムージーの需要があるのか、といったことも本来なら調査などを行っていかなければならないところでしょう。このように、大手メーカー的な視点からすると、商品開発が目的ではなく、売ることが目的なのですから、本気でマーケティングを行っていかなくてはならないはずです。地域も全く同様であり、なんでも大学生を利用する、という形をとり、「地域活性化といえば大学生と連携」と安易に考えることが望ましくないケースもあるのではないかと思います。

食をその土地への観光にきたいと考える材料として使うべき、という議論を以前行っています。こちらも食を使った地域活性化を考える上で参考になるのではないかと思います。
ご当地グルメは目的か手段か

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。