- 地域の収益増とは
- 地域活性化事業の目的。「人口増」と「金の流通量増」のふたつで構成されており、それぞれに対する手段として、「観光客増」、「商品の販売」、「人口を減らさない」、「人口を増やす」といったものが考えられます。それぞれの中で、より細かく分割したものが、現場において地域活性化を達成するための行動に結びついています。
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解説
地域活性化(=顧客にとっての地域の価値を長期的に向上させることによって、地域へのお金の流入を増加させること)を達成するための手段として、「観光客収入増」、「商品の販売での収入増」、「人口を減らさない」、「人口を増やす」が代表的な鍵概念として挙げられます。以下、それぞれについて実際に行動しうる活動にまで分割してみます。
- 観光収入増
観光収入は、客単価×入込客数×域内で生産された価値の割合という掛け算であらわすことできます。どれを高めるためにこの施策をするのか、ということを意識する必要があります。より細かく分解していくことで、顧客満足度の向上などもこの公式に代入していくことができます。
(具体例):駅にポスター(入込客数増)、名産品パンフを配布(客単価・割合増)、名産品の開発(割合増)など。
- 商品の販売での収入増
これもまた、客単価×購入客数×域内で生産された価値の割合という掛け算であらわすことができます。同じくどれを高めるためにこの施策をするのか、ということの意識が重要でしょう。
(具体例):ブランド力を高め、より高い値段で販売する(客単価増)、地域の素材を使う(割合増)など。
- 人口を減らさない
若者・子育て・リタイアなど、それぞれのライフステージにある人を地域の外に出さない、つまり社会減を防ぐということを意味する言葉です。「(狭義の)地方創生」という言葉が含まれる部分のように通助では考えています。
(具体例):若者に対する地域の職・高等教育の宣伝、教育の質の向上、高齢者に優しい都市計画など。
- 人口を増やす
社会増・自然増を目指すことを意味する言葉です。近年注目されている移住政策はここに含まれます。
(具体例):移住促進、街コン・育休支援など。
世の中で行われている「地域活性化」を志向する施策のほとんどはこのどれかに位置付けられます。ある施策を行うときに、どこにその施策が位置付けられるのか、という全体像を意識しながら施策を行うことで、「今行っていることが、手段として適切か」という最も大事な部分を見失わずに済むと思います。
より詳しく論じた記事はこちら!
(観光による収入増を考える中で、一定の位置を占めるようになった外国人観光客誘致について述べています。)
(人口を増やす政策の中で最も注目されている、「移住政策」について論じています。)
関連用語
観光と地域活性化
移住・交流ガーデン
地域の収益増
人口を減らさない(準備中)
人口を増やす(準備中)
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