- オーダーメイド型産地づくり
- 食品・医薬品・化粧品などの製造メーカーのニーズに対応した加工業務用の農産物を生産する取り組み(埼玉県HPより)。国内用の加工業務用野菜の需要は安定的かつ豊富であり、地域に対して安定的な収入をもたらしうる取り組みのひとつといえる。
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解説
埼玉県が取り組んでいる取り組みの一つです。加工業務用の野菜は需要があるというマーケットインの発想に基づいた取り組みであることが強調されている部分、そして、加工業務用野菜の需要が安定的かつ豊富に存在していることを踏まえると、地域活性化を考える上で面白い取り組みなのではないかと思います。
その上で、加工業務用野菜としてある野菜を生産するときに「野菜ひとつあたりの単価」が低くならないか、より高く売る方法はないのかということに留意する必要があるでしょう。
医薬品・化粧品利用に関する細やかなニーズに対応することができれば、「野菜ひとつあたりの単価」を高くすることが可能であることが考えられ、是非とも目指すべき姿であるように思います。しかし、作ったものを全て二束三文で加工業務に回してしまう、ということであれば、多くの量を安定的に販売することはできても、地域に対して大きな収入をもたらすことはできません。
もっとも簡単に、農家の収入を掛け算で表すと、「販売量×野菜ひとつあたり単価」になります。どちらかの要素を最大化するのではなく、この積を最大化することを目的とした上で、このような取り組みを考えていく必要があります。
並行して、「いかに高付加価値を付けた上で販売するか?」という部分を中心に議論することも必要でしょう。
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(掛け算で分解して、積の最大化を考えるという手法、極めて有用な手法です。こちらで詳しく論じています。)
(高付加価値化を考える上で重要な、「地場産品のストーリー」について論じています。)
関連用語
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