長良川鉄道では、今年4月から観光列車「ながら」の運行が決定しました。ランチプラン・スィーツプラン・ビュープランの3つのプランが提示されており、シニア層をターゲットとしたプランのようです。
観光列車「ながら」4月運行 長良川鉄道、3プラン提供(岐阜新聞)
https://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160209/201602090849_26690.shtml
「列車内で」その土地の食材を利用した高級料理が食べられる、というプランは既に全国的に珍しくなくなっているプランのように思います。全国的な鉄道事業者で行われています。また、「ジビエなどのその土地のものを利用したフランス料理などの高級料理」を提供するレストランなども全国的に増加しています。
そんな中で、全国の鉄道事業者はどのようにオリジナリティーを発信していくべきなのでしょうか。すぐ近くに東京圏を抱える千葉の電鉄事業者が行っているディナー列車などは、沿線人口が比較的多いため成功していますが、名古屋から約1時間かかる、長良川鉄道周辺の周辺人口はそれほど多くないことが考えられます。千葉の成功事例を同様に適用することはおそらく難しいでしょう。
長良川鉄道においては、その土地に住んでいる人にも利用される必要がありますが、同時に観光客の心をつかむことが極めて重要なのではないかと思います。周辺にコアな観光スポット(例えば、郡上八幡、民俗芸能、白山)などがあることを考えると、観光客を増やすために用いる、というよりは、一人あたり顧客単価を増やすことを考える、ということが重要ではないかと思いました。
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その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。