船橋駅南口に6月30日、官民共同事業でコンビニ業界初となる「観光案内所」を併設した「セブン-イレブン船橋駅南口店」がグランドオープンしました。インフォメーションセンターのカウンターには専任スタッフを配置、正面には船橋市が発行している冊子や市観光協会の発行している観光ガイドなどを並べ、背部のデジタルサイネージで常時船橋市の情報発信を行う予定だそうです。
コンビニ界初、船橋駅南口セブン-イレブンが有人観光案内所併設に(船橋経済新聞) http://funabashi.keizai.biz/headline/1511/
ついにコンビニエンスストアが観光案内所に進出というこのニュース、1つの店舗を構えると多くの費用がかかるため賃料を抑えることができるというのはメリットになるでしょう。しかしそれ以上に自治体にとってのメリットはコンビニの集客率の高さにのっかることができるというものです。
ネットや雑誌など観光情報を載せているメディアの発達により、必ずしも観光案内所へ寄らなくとも情報が手に入る時代になりました。この施策はコンビニからのついで寄りを誘うことができます。ただしそのためにはただ隣に作るだけではなく、コンビニから観光案内所への導線を作ることは欠かせません。
そして観光案内所を他の施設と併設するという点に関して考えてみると、コンビニエンスストアの客層は地元住民が中心です。提携施設側から考えると観光案内所を置くことで普段のメイン客層ではない観光客を取り入れることができるというメリットがあります。
併設する施設のメイン客層は地元住民である場合(同業種)と、観光客である場合(異業種)の2つに分かれますが、施策次第では今回のような異業種の組み合わせもまたお互いの集客を上げることにつながると言えます。
観光情報を手にいれる際にはメディアではなく、地元をよく知るコンシェルジュに聞くのが一番です。こちらも合わせてご覧ください。
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その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。