大都市在住かつ移住を考慮しているフリーランスに対する移住に関する意識調査の結果が報告されています。要点としては、この条件に当てはまる人においても大都市依存が強く、移住という選択肢は必ずしも手軽なものではないこと、そしてライフステージによって大きく移住先に求める環境が異なることなどが明らかになりました。
【調査続報】移住を考えるフリーランス心理を多角的に見て分かる傾向とは?(PRTimes)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000020460.html
上部分で私の要約として、①この条件に当てはまる人においても大都市依存が強く、移住という選択肢は必ずしも手軽なものではないこと、②ライフステージによって大きく移住先に求める環境が異なること、という2点を挙げました。この部分を意識していくことは移住政策を考える上で非常に重要だと思います。
①についてですが、移住ということに関するハードルは非常に高い、ということを意識した上で、時間をかけた教育が必要であること、そして「とにかく自然いっぱいだ!」というような自治体のアピールは、こういった層に対して必ずしも有効なアピールには繋がらない、ということが挙げられると思います。
これらの記事でこのことについてより詳細に論じています。
都市近郊部で自然も少しある、というようなアピールで鎌倉等が成功していることも、ここからわかるように思います。
②についてですが、移住者のペルソナを作成する際に「若者」というような作り方をするのは論外であるということです。子育て層なのか、大学新卒なのか、大都市の企業で数年働いて疲れてしまった第2新卒なのか、ということはしっかり考える必要があります。
その一方で、「子育て層」というライフステージは、今最も苛烈な奪い合いが行われているようにも思います。さらに尖った魅力を準備しなければ、このライフステージに限定しても移住者を獲得するのは難しそうです。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。