地方創生を「地方の平均所得を上げること」と定義 山本幸三地方創生・行革相インタビュー

山本幸三地方創生・行革相に対して行われたインタビューの内容が公開されています。氏は、地方創生を「地方創生とは地方の平均所得を上げること」として定義した上で、その達成に向けて、地域活性化に競争を持ち込むことについての是非を語っています。

自治体は「自助の精神」を=山本幸三地方創生・行革相-新閣僚インタビュー(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016083000792&g=pol

氏は「地方創生」を、「地方の平均所得を上げること」として定義しています。今まで必ずしも多く語られてこなかった「お金を基準とした、地域活性化の成功についての議論」であり、その点において地域活性化を考える上で重要ではないかと考えています。

「地域活性化」や「地方創生」という言葉はしばしば、「にぎわいを作り出すこと」・「生きがいを作り出すこと」を目的として行われてきました。しかし、このような指標の測定を行うことは困難(にぎわい・生きがいとは何か?ということ、それをどのように測定するのか?ということなどが問題になります。)ですし、また、経済的利益を出す、ということを最終目標にすることを達成することができていないように思います。

地域が得られる収入を増やすことを目的とし、その産物として地域の平均所得が向上する、ということであれば、測定も可能ですし、地域の資源の活用を考える上でも設定しやすいものであるように思います。

「地方創生」という言葉が曖昧に使われている現状から、このような言葉は意味のある言葉だと思いませんでした。しかし今後このような意味合いで利用されていくと明確化されるのであれば、「地方創生」という言葉の利用と達成に向けた議論を評価していく必要があるのではないかと思いました。

地方創生とは・地域活性化との違いとは 【地域活性化用語集】


(こちらの地域活性化用語集もご参照ください!)

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。