次は日本!2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化の動き(後編)

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。
現在、この開催を地域活性化の絶好の機会として、様々な取り組みが政府によって企画されています。

前回の記事では、大都市・東京からいかに地域に人を流出させるかということを念頭に置いているプランが、地域活性化に有効なものだ、ということを述べました。前回紹介した17個のプランの中でも、プラン8「ザ・日本の祭り!」見本市は、地域活性化につながる有効なプランになりうると思います。

このプランは、「祭りに参加する体験」という魅力の核の部分を、実際に地域に行かないと感じられないように設定できうるからです。

ご当地グルメイベント等は、地域活性イベントとしてよく開催されていますが、参加者はイベント会場にいくだけで地域の食材や料理を食べることができ、満足してしまうので、肝心のその先の行動(地域に興味関心を抱き、地域に訪れ、地域で購買行動を行う)に結びつかないことがほとんどです。
それに比べて各地の祭りを楽しむためには、必ずその地域に訪れなければなりません。
祭りは、その土地で、その土地の住民たちの手によって行われており、外部に持ち出すことは不可能だからです。
祭りの魅力を知って貰い、興味関心を持たせることができさえすれば、地域への観光客の流出に繋げられるでしょう。

では、見本市の参加者にこの地域の祭りにぜひ訪れてみたい!と思わせるにはどのような手法を用いるべきなのでしょう。
ここで重要なのがセグメンテーションという手法です。

「日本の伝統的なものに触れたい」
「地域の人と関わりたい」
「ただ単に楽しみたい」
等、個人によって祭りに参加したい理由は異なります。
各地域の祭りの特徴をアピールする際に、この理由を加味した宣伝が効果的になってくるでしょう。

詳しくはこちらのコラムでも述べていますのでご覧下さい。

欲張らない

尖った魅力を特定の人にアピールするような手法が、地域活性化にも必要となってきていると思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。