【2016年7月】地域活性化×マーケティングの視点で知っておくべき事例3つ

リオオリンピックや高校野球が盛り上がっている今日この頃です。暑い日が続きますが、皆様体調いかがでしょうか。

今月も「ふりかえり事例紹介地域活性化ニュース」と題しまして、7月中に取り上げてきました地域活性化ニュース(地域活性化ニュースでは平日毎日地域活性化に関する事例を取り上げて配信しています、過去の事例紹介はこちら)を振り返っていきたいと思います。地域活性化とマーケティング・ブランディングの観点から興味深い事例・学ぶべき事例について「3つだけ」に厳選して紹介いたします。

  1. ポケモンGOによる地域活性化が検討される どのように地域活性化に結びつけるか?

    ポケモンGOによる地域活性化が検討される どのように地域活性化に結びつけるか?

    社会ブームを巻き起こした拡張現実を利用したゲーム「ポケモンGO」は果たして地域活性化に繋がるのか、という視点から書かれている記事です。

    ここでは、ポケモンgoを利用し、地域活性化を行うには、以下の2点の問題点があると述べました。

    1点目は、こういったゲームの参加者はその土地に興味があって訪れるのではなく、ゲーム上の興味から地域に訪れるという点
    2点目は、地域に収益をもたらすような行動をとらないのであれば、必ずしも高い効果を生まないため、地域に訪れる人が増えることは必ずしも地域活性化を意味しないという点です。

    地域活性化ニュースやコラムで何度もお伝えしていることなのですが、通助が考える地域活性化は、単に「地域に人が訪れること」ではありません。その人達に地域の魅力を感じて貰い、地域に収益をもたらすような行動を取って貰うような仕掛けを作ることが、重要です。

    さらに、ポケモンGOによってもたらされる収益は

    全地域訪問者数×地域での1人あたりの使用金額

    というように、さらに細かく分けて算出することができます。

    詳しくはこちらのコラム等を参考にしてください。こういった観点がなくては、地域にとって真に意味のある取り組みになっていかないと思います。
    https://tsu-suke.jp/column/313

  2. 広域自治体による杉原千畝を利用したブランディング 岐阜県・福井県の事例

    広域自治体による杉原千畝を利用したブランディング 岐阜県・福井県の事例

    この広域自治体による取り組みは、1点1点の地域を「杉原千畝」という記号で結び、面としての地域ブランディングを行っているといえるでしょう。

    複数の地域の持つ共通点をアピールすることで、訪れた人は「このエリアはこういう特色を持っているのか」とそこら一体の地域色を知ることができます。また反対に、近隣の地域間での違いをアピールすることで、「同じエリアでもこんなに異なる点があるんだ」と、それぞれの地域の特徴を比較して楽しむことができます。

    こういった点から地域間で連携をとって面としての地域ブランディングを行うことは、訪れる人に様々な気づきを与えることができる方法だと思います。

    そのような協力体制の中でも、地域活性化は競争であることを意識する必要があります。
    せっかく連携した取り組みを行っているのに、収益がどちらかの地域にあまりにも偏ってしまっていては「人は来たけど…」という結果に終わってしまうからです。

    これに関しては、通助のこちらのページで論じています。
    ご覧下さい。
    https://tsu-suke.jp/column/1060

  3. 花摘み体験によってどのように地域活性化を実現させるか? 津市の事例

    花摘み体験によってどのように地域活性化を実現させるか? 津市の事例

    こちらも、「地域に人が訪れるだけでは、地域活性化の成功とはいえない」ということを述べている記事です。
    私も友達と去年の秋にコスモス畑に行き、見渡す限りコスモス畑や田園が広がる長閑な風景に癒されて参りました。 10本100円で花摘みができ、花摘みをしに例年来られる方もいらっしゃるようでした。予想以上にコスモス畑に訪れている人が多く、地域に人が訪れるこのような機会に、コスモスとタイアップして地域ができることはないのかなと考えた記憶があります。

    日頃地域活性化に関するニュースを見ていると、人を訪れさせることを目的にしている取り組みが多く見られます。実際に収益を得る仕組みを考えるのは難しいかもしれませんが、通助ではマーケティングの知見を活かし、このような取り組みにチャレンジしていこうと考えています。

    こういった記事でもこのような考え方を紹介していますので、ご覧下さい。
    https://tsu-suke.jp/competition