移住専門のフリーマガジンが創刊 移住促進につながるか

2016年3月中旬に、移住に関しての情報を発信することを目的としたWEBフリーマガジン「雛形」が創刊されるようです。

移住専門フリーマガジン『雛形』創刊! 第1号は話題の“試住”特集(T-SITE)
http://top.tsite.jp/news/magazine/i/27403312/

「地方部移住+地場産業振興・ITビジネス」というような生活パターンが、「クールなもの」としてすっかりと定着したかのように思える今日この頃です。このような雰囲気が日本において醸成されたことそのものについて、興味深い現象のように感じています。

今までも移住雑誌として、「Turns」(比較的若い世代向け)や、「田舎暮らしの本」(比較的高齢者向け)などが存在してきたわけで、「雛形」はこれらと違った世代に移住を呼びかけるような内容になるのか、あるいは、より先鋭的にこれらの世代に訴求する雑誌になるのか、といった「対象とする世代」に対しても注目しています。そう遠くない未来、移住の言説史を語る際に「Turns世代」、「雛形世代」などという言葉が使われることになるかもしれませんね。

移住を考える世代には2つの山がある(若手世代とリタイヤ世代)があると言われています。移住の呼びかけをする際に気をつけなくてはならないこととして、地域にとってどのような人に来て欲しいのかを明確にすることが挙げられるでしょう。これらの雑誌を比較するとわかる通り、訴求すべきポイントは全く異なります。誰に来て欲しいのか、を明確にした上で、どのような地域の魅力を発信するのか、を考えていく必要があると思います。こちらの記事もご参照ください。
移住政策を考える人のための「移住・交流情報ガーデン」「全国移住ナビ」入門

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。