宿泊する観光客数を増加させる取り組み 奈良県の事例

観光地として全国的にも有名な奈良県ですが、交通の便の良さが逆に仇になり、宿泊者数は全国最少にとどまっています。奈良県ではそういった現状をよしとせず、それを解消しようとする取り組みが続けられています。

全国有数の観光地なのに… 奈良県、宿泊客最少脱出狙う(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASH9V75DNH9VPOMB00Q.html

通助では、以前から入込客数ではなく、観光消費額で考えるべきではないか、という情報発信を行っています。宿泊数はまさにその典型例とでもいうべきで、宿泊を行う人の割合が、全体の観光客の中に占める割合が高いことが、消費額的に見て望ましいことは明らかでしょう。宿泊客は宿泊しない観光客に比べて、多くの地域で生産された価値を消費します。(詳しくはこちらをごらんください。「経産省「地域ストーリー作り研究会」報告書」)こういったことを踏まえて、この記事内では、僧侶と一緒に寺院での祈祷を体験する体験プログラムを作成したようですが、こういった取り組みは、奈良のイメージに合致したものであり、他の地域では得難いものであるため、非常に面白いと感じました。ライトアップなどの宿泊を促進する運動は、どこでも可能ですが、こういったユニークな「朝活」を体験させる取り組みもまた面白いものだと感じました。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。