地銀の6割が本業に当たる貸し出しなどの収益で赤字に転落することが明らかになりました。
15年3月期に赤字となったのは全体の4割であったが25年3月期には約6割に拡大。
その原因とこれから先どのような影響が出るのでしょうか。
地銀6割、本業赤字に…人口減少や利ざや縮小で(読売新聞)
http://news.biglobe.ne.jp/economy/0915/ym_160915_7209207827.html
そもそもなぜ地銀の貸し出し業務が赤字となっているのでしょうか。
結論から言えば需要減少、人口減少が原因です。
需要減少、人口減少の観点では企業全体の売り上げが減少します。そうすると企業は生産過多であるため均衡点まで需要を減らす、あるいは需要を上げるインセンティブを持ちません。
ここから設備投資をしようとする企業はほとんどありません。
制度の背景としてマイナス金利が存在します。マイナス金利とは銀行が日銀にお金を預ける際に手数料を取られてしまう制度です。つまり銀行は日銀にお金を預けようとするのではなく、融資業務に回る方が有利であると考えます。
しかしながら実際は融資による収益は赤字です。
地方銀行は中小企業などを支える銀行です。その銀行が潰れるとたくさんの中小企業に資金が回らなくなり、たくさんの企業が倒産するでしょう。
地域活性化などもってのほかです。
地域活性化と地方銀行は直接的な関係は希薄ですが、間接的な関係はかなりのものであると言えるでしょう。
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その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。