JR九州上場!上場における2つのメリットとデメリット

9月15日にJR九州の東証上場が決まりました。株数は1億6000万株。上場日は10月25日。東証だけでなく福岡証券取引所にも10月26日に上場するようです。
JR旅客6社のうち、JR東日本、JR西日本、JR東海に続く4社目の上場となります。

10月25日上場、JR九州の課題と拡大戦略(東洋経済)
http://toyokeizai.net/articles/-/136233.shtml

上場って具体的にどういうことなの?
上場とは株式や債券などの有価証券を取引所で売買可能にすることです。(株式を上場することをIPOと言います)

株式を売買可能にするとどうなるの?
メリットとして
①資金調達が容易になる
株主から債券とお金を交換するので資金調達が容易になりますよね。
②社会的な信用を得る
経営権が社長から株主のものとなることだから、世間からの社会的な信用上昇につながります。
③自由な事業展開ができる
JR九州は元来国が所有していましたがら国から手が離れて自由となります。

デメリットとしては
①買収のリスクが高くなる
全株のうち51%以上所有するとその会社の子会社となってしまいます。
②継続の費用が高い
年間1億円ほどの費用がかかるとのことです。

JR九州の現状として、鉄道事業による赤字が最大の課題となっています。理由として、九州は自動車やバスの利用者が多いことや沿線人口が減少していることが挙げられます。
JR九州は現在不動産事業で黒字を保っているのが現状です。
また国から経営安定基金(簡単に言うと借金)をもらっていましたが、資金調達手段の刷新が課題となっています。

上場すると自由な事業展開ができることから鉄道事業を様々なアイディアで多角化できるようになります。
また、資金調達手段も合理的なものとなるでしょう。

まとめるとたくさんのチャンスに巡り会える判断であると言えるでしょう。

最新の地域活性化ニュースはこちら

高知県独自の幸福度指標が発表される どのような指標で構成されているのか?

またデメリットやメリットを考える上で重要なことはこちらをご参照ください。

SWOT 分析なんてやめてしまえ、今すぐに(2015/3/25補足あり)

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。