鳥取市において、若手の移住者と鳥取市長との意見交換会が行われました。移住者の視点を取り入れることによって、移住者にとってより住みよい街づくりを進めていきたい方針ですが、会では、交通の便の悪さや、商店街の空き店舗の譲渡が困難であることなどが問題として提言されたようです。
鳥取のココ直して 移住の若者、市長に意見 (日本海新聞)
http://www.nnn.co.jp/news/160725/20160725005.html
移住者の獲得は、今や全国的に重要なテーマになっています。そんな中で、実際に移住してきた人々に対して、「どのような別の自治体と最後まで悩んだのか」、あるいは「どういう部分を重要視していたのか」といった部分を聞き取りし、今後の移住政策に生かしていくことは極めて重要なことだと思います。
通助の様々な記事で触れてきました通り、移住政策を考える上で重要になってくるのが、「少数のターゲットに対して、深く訴求する」ということです。そのためには、すでにその土地に強く魅了されて来た移住者に、どのような良さがあるのか、彼らがどのような価値観を持っているのか、ということを理解して、戦略を考えていく必要があります。
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その一方で、こういった意見交換会では、改善が困難な部分もたくさん不満として聞かれるかもしれません。そういったことに関しては、自分たちが目指す地域像がどのような方向を向いているのか、そして、その不満を解消することは、自分たちが目指している地域像と合致しているのか、という部分を踏まえる必要があります。その上で、その問題に真剣に取り組むのか、あるいは必ずしも優先度は高くないのか、ということを決定していくことが重要でしょう。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。