世界に注目される品評会を誘致しよう! 神戸市の事例

5月16日から18日の3日間、世界最大級となる日本酒の国際審査会が開催されます。イギリスの出版社が主催となりますが、自治体が誘致に乗り出したのは初めてで、海外に地域の日本酒をアピールし、産業振興に繋げる狙いがあります。

世界最大級の日本酒品評会、神戸で16日から (日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02305310T10C16A5LDA000/

「インターナショナルワインチャレンジ」(以下IWC)は、毎年4月にロンドンで開かれるワインコンペです。一切の先入観をなくすため、名称や産地といった情報はふせられた上で審査が行われます。海外、特にヨーロッパでは、このような品評会で、市場におけるワインの評価が決まるといっても過言ではありません。

見た目だけで味が分からない食品にとって、このような品評会で美味しいと認められ、「○○金賞受賞!」というようなラベルを貼られることで、他の商品との差別化が図られます。

IWCの日本酒部門が2007年に新設され、日本酒に関わる事業に対して、商品を国内外へアピールするチャンスが設けられています。昨年は播州産の「会津ほまれ」がチャンピオン・サケを受賞し、現在でも入手困難になっているほどの人気です。

このように日本酒業界に大きな影響を与えるコンペが今年も開かれるわけですが、例年と異なる点は、神戸の自治体が誘致に乗り出した、という点です。各自治体は、このようなコンペの開催地を引き受けることによって、国内外からの審査員を宿泊客として地域に呼び込むことができます。各自治体は、このような効果を見越した上で、地域に人を呼び込むチャンスをつかみ取っていく必要があります。

自治体が行いうるブランディングについては、こちらの記事で簡単に説明しています。
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「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。