「街の本屋さん」を成功に導くためには何が必要か

地域に特化した店舗が注目されるようになってきました。この記事では、「街の本屋さん」のユニークな品揃えや、地元のパン屋さんとのコラボカフェの設置といった、様々な取り組みについて取り上げられています。

街の書店、個性で勝負 人文書専門や作家が本選び(日本経済新聞)
http://style.nikkei.com/article/DGXKZO02028370X00C16A5BE0P01?channel=DF280120166618&style=1

このような地域に特化した店舗は、どのような点で、全国チェーン店との差別化を行っていくべきなのでしょうか。これには、以前ケーススタディでも紹介した「モノ売りとコト売り」という視点が重要だと考えられます。(最近、特に女性の間でカフェめぐりやスイーツめぐりといった⚪︎⚪︎めぐりが流行っていますが、この場合も、コーヒーを飲むというよりもお店の雰囲気を味わうコトが顧客の目的となっていると言えるでしょう。)

今回の記事で取り上げられている大阪・千里ニュータウンの笹部書店は、喫茶店スペースを店内に設けています。

これによって読書×コミュニケーション、読書×リラックスというコトを顧客に提供している点から、うまくコト売りを行っているといえるでしょう。

さらに踏み込むのであれば、店内に入った途端、本を読みながらリラックスしたくなるような雰囲気づくりも重要です。顧客の欲求をこちらから引き出すような工夫が今後必要となってくるとおもいます。

「モノ売りとコト売り」に関する詳細はこちらでご確認いただけます。
モノ売りからコト売りへ ~長期顧客を獲得したければ、感情的インセンティブを刺激すべし。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。