勝浦市の職員が、地元で生産されているカツオを配合したソーセージ「地方創生ーじ」の商品開発を行っています。地方創生につながることを期待しての商品開発のようです。
「地方創生ーじ」考案 勝浦市職員、試作品2万本(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201603/CK2016030802000189.html
【新商品「地方創生ーじ」の考案 地方創生につながるか 勝浦市】
勝浦市の職員が、地元で生産されているカツオを配合したソーセージ「地方創生ーじ」の商品開発を行っています。地方創生につながることを期待しての商品開発のようです。
勝浦市の職員が考える必要があったことは「地元の水産物を利用して、売れ続ける商品を作ること」であったと思われます。それであれば、より商品の味などの別の価値に注目がなされるような設計を行い、消費者から選ばれ続ける商品を作る、という選択肢もひとつとして考えられます。
「ギャグによって、リーチを増やし、興味を持ってもらう人を増やす」という本商品の設計が必ずしも間違っていると断言することはできませんが、「地方創生」という言葉の流行があと何年ほど続くのか、そしてその流行が終わったときに、この商品は何を残すのか、ということを考えなくてはならないでしょう。もし、品質や味に自信があるのであれば、安易なギャグ路線ではなく、味などによって、同じ人に対して売れ続ける方向性を目指す方が、地域にもたらされる利益は大きいように思います。
この記事とはそれほど関係がない余談ですが、「地方創生」という言葉が、何を指しているのか、明確に示されてた上で論じられているケースは必ずしも多くありませんよね。ぼんやりとした、なんとなくいいことを指すような気がする、という良い単語として地方創生という単語が用いられることは、本質的な議論ができなくなることにつながると思います。目的は、「地方創生」ではなく、明確で測定可能なものとして設定されるべきでしょう。なお通助は、地域活性化を以下のように定義しています。
→https://tsu-suke.jp/competition
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。