時代劇ロケ地としての地域活性化を検討 京丹波町の事例

2002年に鳥インフルエンザで甚大な被害を受けた京丹波町ですが、鶏舎の跡地に時代劇のロケ地を誘致し、地域活性化を行うことを検討しています。映画会社側としても「非常に広い土地があること」や、「電線・高架・民家がないこと」などを理由に、価値を見出しているようです。

負の遺産 ロケ地に転生(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20160306-OYTNT50238.html

興味深い事例のひとつですが、気をつけなくてはならないこともたくさんあると思います。そのうち2点について、少し議論してみます。

1点目は人がたくさん訪れることと、地域活性化とは異なることを意識しなくてはならないということです。たくさん訪れる人びとを相手に、どれほど消費させることができるのか、そしてその消費のうち、どれほどが地域で作られた価値なのか、という2つの部分を高めていくことが重要ではないかと思います。

2点目は観光客の意識を、「コンテンツ目当て」ではなくて「地域目当て」にすり替えていく必要があるということです。アニメやゲーム、ドラマなどといったコンテンツに関心があり、地域を訪れている人びとは、言ってしまえば地域にさほど興味がない観光客と言えます。それゆえ、彼らの地域での消費をいかに増やしていくか、地元のものをいかに消費してもらうのか、ということにしっかり取り組まなければ、コンテンツが終わった後に何も残らなくなるでしょう。これについては以前こちらの記事で触れています。→イベントの成功=地域活性化の実現ではありません

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。