島根県を舞台にしたゲーム「√letter」の販売が決定 島根県も全面協力

角川ゲームスが「角川ゲームミステリー」というシリーズを立ち上げました。本シリーズは、現実の世界を舞台としたミステリーアドベンチャーゲームを発表していくところに特徴があります。第1作目として島根県が舞台の「√letter ルートレター」が2016年春に発売される予定です。

角川ゲームスが新作ゲームで目指す地方創生と日本文化の世界発信–2タイトルを公開(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/entertainment/35073274/

島根県側としては、発信される島根県のブランドイメージは「自然と神話」というイメージであることに留意しなければなりません。つまり、そういったイメージをゲームが強化してくれるという方向性が本当に望ましいのか、ということを考えなくてはなりません。こういったイメージは、観光などにおいては良いイメージになるかもしれませんが、「地方部」「少しスピリチュアルすぎる」といった印象にもつながり、Uターンなどにはやや悪影響を与えるかもしれません。往々にして、観光地としての魅力は住環境の魅力とは両立しません。

漫画と自治体、ゲームと自治体など、このような取り組みは近年盛んですが、聖地巡礼的な行動は全面協力ではない時と比べて少ないのか、それともより盛んになるのかということ、あるいは、そのコンテンツを離れて、地域に対して愛着を覚える人が出てくるのか、といったところに注意して今後見守っていきたい事例です。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。