「松戸神社神幸祭」6年ぶりに開催 観光産業に与える影響は

10月18日が日曜日にあたる年のみ開催される「松戸神社神幸祭」が6年ぶりに開催されます。松戸市市役所は、この祭礼の開催に合わせてプレスリリースを発表、町の人々ではなく不特定多数に対して、祭礼の魅力をPRしています。

10月18日(日)伝統の「四神」を伴った松戸の大まつり「神幸祭」を6年ぶりに斎行(PRTimes)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000015010.html

祭礼を観光資源として捉え、自治体が積極的にPRを行う、ということは、今や多くの自治体で行われていることです。賛否両論はあるでしょうが、地元の担い手が観光化に否定的でないのであれば、それ自体について大きな問題はないでしょう。

今回の松戸市のプレスリリースは、明らかに市の人々ではなく、市の外の不特定多数の人々にPRを行っています。その上で考えられることとして、祭礼に観光客が来ることで、地域に落ちる金額はどれほどなのか、ということです。祭礼の見学には基本的にお金がかかりません。見学に来た人が、コンビニや大手チェーン店で食事を済ませてしまい、夜は東京に帰ってしまう、ということでは、見た目だけ入り込み観光客数が増えるだけで、なんの経済効果も与えられないことになります。この場面で松戸市のPRを行うのであれば、祭礼だけの紹介に終始せず、当日の宿の紹介、或いは名産物の紹介等が行われた方がよかったのではないかと思います。

入込客数ではなく、消費額のほうに注目する視点についてはこちらの記事もご覧ください。
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