少女漫画で市の魅力をPR 釧路市の事例

釧路市が、同市を舞台にした少女漫画を利用して市の魅力を発信していくことを決定しました。制作費や取材費も市が負担していくという珍しい取り組みです。

釧路市が少女漫画でPR 制作費に地方創生交付金(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/197155

面白い取り組みだとは思いますが、「少女漫画」というコンテンツを利用することで、「誰に」・「何を」伝えることが目的なのか、ということについて、さらに検討すべきではないかと考えます。もし、CCRCの積極的に取り組むのであれば、間違いなく少女漫画を利用して魅力をPRするのは間違っています。また、少女漫画を読む層に何を釧路の魅力として少女漫画で描かせるのか、また、そもそも少女漫画を読んだ人に、「観光して欲しいのか」「産品を買って欲しいのか」「移住して欲しいのか」というところもこの記事だけでは必ずしも明確ではありません。こういった部分をさらに考えた上で、少女漫画という手段が適切かを検討すべきでしょう。

少女漫画を利用して読み手に釧路市側は明確な「地域ストーリー」を提供する必要があります。地域ストーリーについてはこちらをご覧ください。
地域ブランドにはストーリーが必要だといわれるが、そもそもストーリーってなんだろう?

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。