銀座の大通りに面した商業施設にある回転寿司が外国人観光客に人気のようです。中国人の訪日客は少し前まで爆買いに代表される「モノ消費」でしたが、現在は体験を楽しむ「コト消費」にシフトしている。こうした人は日本のすし店でしか体験できないものを求めて来店します。
外国人をおもてなし 銀座のすし屋で「コト消費」(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160929/ddl/k13/100/002000c
今まで爆買いをしていたアジア圏の観光客の消費傾向が変わりつつあるというのは非常に興味深いです。「お寿司そのものを楽しむ」というモノ消費ではなく、「銀座の寿司屋で大トロを食べる」というステータスを楽しむコト消費になっているようです。
日本人であれ外国人であれ訪れてもらおうと思えば、利用者が何を求めているのか、つまりニーズを探りどういう価値をどのように提供するかを考えていく必要があります。その中でアジア圏の観光客=爆買いというイメージで動くのではなく、ニーズの変化にいち早く対応していく必要があります。
多くの競合の中で商品としての魅力だけでの差別化には限界があります。それゆえ感情的インセンティブを刺激することが欠かせません。