大河ドラマ「真田丸」が与える観光への影響 上田市

1月10日から大河ドラマ「真田丸」が放送されます。そんな中、放送に先立ち2014年5月頃から真田幸村ゆかりの地、上田市を訪れる観光客が増加しているようです。その上で記事は、リピーター確保の重要性を指摘しています。

早くも「真田丸」効果 上田、観光誘客好機逃さず(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20160104/CK2016010402000012.html

大河ドラマと観光地はいかにして付き合っていくべきか、非常に難しい問いのように思えます。通助では、漫画やアニメを利用した地域活性化政策について、「あくまで地域に来る導線であって地域を好きになる導線ではないという落とし穴が潜んでいる」ということを指摘しています。(イベントの成功=地域活性化の実現ではありませんより)

しかし大河ドラマは、毎年違う場所が放送されるものであり、放送時の集客は大きなものの放送が終わるとそれほど注目されない、という特性を持っています。大河ドラマを長期的な観光収入の増大に結びつけるのは非常に困難であるのではないかと思います。

ではどうするべきなのでしょうか。取りあえず現時点で言えることは、1.「訪れる観光客一人当たりの単価を増大させること」、2.「消費額のうち、地元で生産された価値を増大させること」を考えることでしょう。この点を意識しなければ、地域に落ちるお金が少なくなるため、一活性のバブルにすらならないのではないかと思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。