「サラダ狩り」人気集める、地域活性化にどのように結びつけるか 大月市の事例

5種類以上の無農薬野菜を自分の手で採取することができる体験観光「サラダ狩り」が人気を集めています。首都圏からの観光客をターゲットにすることでツアー客などを獲得することができており、地域活性化を考える上で注目が集まる取り組みになりそうです。

「サラダ狩り」観光バス続々…大月(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20160529-OYTNT50073.html

首都圏の顧客をターゲットとした上で、実際にちゃんと入込客数を獲得できているということが非常に興味深い事例だと感じました。有機野菜の畑でサラダを作れるということは、観光客にとって魅力的なプランだと思いますし、旅行社にとっても、バスツアーに有機野菜といった「爽やか」、「おしゃれ」といったイメージを付加することができる、という点で重宝されると思います。BtoBの商売としても、BtoCの商売としても上手に設計されているな、という印象です。

では、これを持続的な地域活性化(通助が考える地域活性化はこのようなことを指します→地域活性化は競争だ )につなげるためにどのような取り組みが必要だといえるでしょうか。

地域活性化は競争だ

まず、バスツアーでこれを体験した顧客に、もう一度「サラダ狩り」がしたい!と思わせるような洗練された価値を提供していく必要があると思います。自家用車でもう一回来てもらう、ということですね。そのためには、「有機野菜」という看板だけではなく、より顧客満足度を高めていく必要があるでしょう。

そして、顧客単価をどのように高めていくか、ということを考える必要がある、ということです。サラダ狩りで「おいしい」と思われたものは、その場で購入できるようにする、もしくは自治体の産品をその場で販売したりするなど、より大月市が生産した価値を観光客に消費させることを目指して設計が行われていく必要があります。そのとき、こういった記事も参考になるかと思います。

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「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。