エリア全体を売り込もう! 静岡トヨペット株式会社の事例

7月16日(土)から9月30日(金)にかけて、静岡県内の21エリアを使用したリアル宝探しイベント「キラキラ探検隊」が主催されます。静岡トヨペット株式会社がこのイベントの主催企業となっており、新規顧客の来店促進の他にも、交流人口の活性化による地域経済振興が目的とされています。

2年連続開催!『キラキラ探検隊』が今年も帰ってくる!静岡県内21エリアでリアル宝探し、7月16日(土)よりスタート!(PR Times)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000003258.html

(去年開催のイベントHPはこちら

静岡トヨペット株式会社の各店舗で配布されるマップには、「ヒント提供店」として設定されている地元のお店の情報や、エリア内の観光情報も記載されています。このことから、主催者である静岡トヨペット株式会社で始まり終わるものではなく、地域の観光地や店舗も巻き込んだ交流が行われるようなイベントとして工夫されていることが分かります。さらに三光鳥やかぐや姫等、静岡にまつわる伝説が宝探しのテーマとして設定されているので、参加者は地域の歴史について親近感が湧くようになるかもしれません。

「地ブランド」は、

  1. ①観光地ブランド(行きたい価値)
  2. ②特産品ブランド(買いたい価値)
  3. ③暮らしブランド(住みたい価値)

の3つの領域から構成されているといわれます。

このイベントでは、地域外の参加者に場の魅力をアピールすることで ①観光地ブランド が、
地域内の参加者にエリアの魅力をアピールすることで ③暮らしブランド が確立されるといえるでしょう。

こちらのコラムでも述べていますが、地域活性化や観光をマーケティング的な視点から行う場合、一つひとつの地域資源をバラバラに考えるのではなく、全体としてそのエリアを売り込んでいくことが重要になってくるでしょう。今回取り上げたニュースは、そのような工夫をしている点で参考にできるものだと思います。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。