地場産品をビームスと開発・販売、首都圏への販売チャネル確保 神戸市の事例

神戸市がビームスと協力関係を締結しました。市内の起業の地場産品を対象に、ビームスと共同開発を行い、ビームスのオンラインショップや店舗で販売するようです。現在、挑戦する対象企業を募集しています。

神戸市、ビームスと協力 首都圏で地場産業PRへ(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201605/0009058704.shtml

「販売チャネルとしてのビームス」という視点からこの事例を分析してみます。それぞれの地場産品には、様々な訴求したい対象( Who)がいて、それに対して何を伝えたいか(what)ということが定まっています。そんな中で、販売チャネルは4Pなどとは言われますが、4Pの部分はあくまで「それらを適切に伝達するための手段(how)」にすぎない、ということを意識しなくてはなりません。

ビームスの与えるイメージとして、「カジュアルさ」、「若い男性向け」といったものがあると思います。自社の商品をビームスで販売するということは、こういったイメージを地場産品が共有している必要がある、ということです。もし、商品によって違った価値(ポップな、女性に向けた…などなど)を伝えたいのであれば、ブランディングの観点から避ける必要があります。

強い地域ブランドづくりに関して、京都の貴船を事例として取り上げた記事がありますので、こちらも是非ともご覧ください。
今の実務に活かせる、地域ブランド成功事例に学ぶ地域ブランディング

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。