「花見」をどのように地域活性化に結びつけるか 神戸市の事例

全国で桜が満開の時期を迎えています。神戸市でも多くの花見スポットが見所を迎えていますが、花見をどのように地域活性化に結びつけることができるのでしょうか?

神戸でサクラ見頃 青空の下、花見客でにぎわう(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201604/0008951006.shtml

花見は地域活性化イベントと称して、全国的に行われているイベントの一つであると思います。しかし、その盛り上がりをより本質的な地域活性化(通助の考える、本質的な地域活性化についてはこちらをご覧ください。地域活性化は競争だ )につなげていくことを考えると、非常に問題が多く存在しているようにも思います。

例えば、花見の時に消費する料理やお酒。それらは、地域で作られた価値で占められているものでしょうか?一定の都市部であればあるほど、近くのディスカウントストアやコンビニで購入されたものである可能性が大きいと思います。それらが花見において消費されたとしても、地域経済に大きな影響を生みません。それどころか、ゴミや騒音などのデメリットが大きく目立つようになってしまうように思います。

地域活性化を、「入込客数」ベースで測定するべきではない、ということは通助で繰り返し述べているひとつのテーマです。入込客数に拘泥し、その結果において一喜一憂することは、それほど意味のある行動であるとは言えません。より本質的に、その入込客数が地域に対する収入につながっているか、そしてそれが地域内で循環しているか、ということの方が、重要なテーマのひとつであるように思われます。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。