OTera Cafe(お寺カフェ)がグッドデザイン賞を受賞 周防大島町

周防大島町にオープンした、「周防大島 OTera Cafe」がグッドデザイン賞を受賞しました。近年では、お寺内にカフェが併設されることも増えており、宗教施設がその宗教のイメージと一致している「静けさ」「やすらぎ」などといった感情を楽しめる場として、PRするということが多く行われています。

周防大島 OTera Cafe(お寺カフェ)が「2015 年度 グッドデザイン賞」を受賞(日テレNews24)
https://www.value-press.com/pressrelease/149521

宗教施設を「パワースポット」としてPRする動きは、一時期よりは下火になった印象を受けています。一方で今度は「静けさ」や「やすらぎ」といったキーワードで、これらを満喫できるような場所、というPRが盛んになっている印象を受けています。宗教施設の観光を考えていく上でも、体験プログラムを用意したり、この事例のように飲食物を提供したりすることで、一人当たり消費額を向上させていく必要は重要でしょう。そういった点から、「お寺カフェ」のような手法による客単価の向上を狙った取り組みは非常に面白いように感じました。

宗教には、宗教にしかないような「顧客に提供できる価値」を多く持っていると思います。宗教者だけしか行えなかった、宗教的行為が一般の人にも開かれることで、観光客当たりの消費額を増やすことができるほか、観光客に与える満足度、リピートへの原動力も高いものであると考えられます。価値あるものを生かしていく、顧客にとっての価値をさらに高めていく、といったマーケティングの視点が、こういった部分においても重要ですね。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。