福島県の観光を盛り上げるためのプレミアム旅行券の販売が、2015年6月1日から開始されます。楽天トラベルなどのサイトを利用する際でも、割引が適用されるようです。
福島観光回復ヘプレミアム旅行券 6月発売(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201505/20150520_62005.html
「旅行代金半額補助:止めるべきだねというお話」という記事で、紹介しておりますが、通助は、こういった旅行代金半額補助政策は、1.大きな経済効果を生まない、2.廉売によってブランドを毀損する、という2点から望ましくないということを指摘しています。実施する以上は効果を最大化するよう、福島県の魅力を体験してもらいましょう。
最初期にプレミアム旅行券の発券を決定した福島県ですが、実施は鳥取県など他県の方が早くなった、という形になっています。原発事故等の影響は大きいでしょうが、かといって廉売・ブランド毀損してまで、目先の利益を取る必要があったのか、議論する必要があると思います。プレミアム旅行券で獲得した来訪者を、2回目以降割引がなくても行ってみたいと思わせることができるか、そこが勝負です。
半額政策に舵を取る以外の魅力向上政策として、ブランド力向上に取り組む、ということが考えられます。
通助では地域のブランディングについて何度か論じておりますので、興味のある方は「貴船に学ぶブランディング」「地域ブランドとは何か?」などの関連する記事もご覧下さい。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。