北海道新幹線1ヶ月が経過 「沿線の地域活性化」とは何か?

北海道新幹線の開通から1ヶ月が経過しました。青森県内において、沿線の活性化になっていないというような議論も行われていますが、新幹線とフェリーを合わせた大間ツアーは人気を集めています。海峡をまたいだ観光ができるということが人気である理由のようです。

北海道新幹線効果 大間ツアー人気(東奥日報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160426-26110540-webtoo-l02

交通網の計画が立案される時、しばしば(というよりは必ず?)「沿線地域が活性化します」というような宣伝が行われます。そういったことが言われる際の「沿線の活性化」とは、「沿線地域全体」を指すものではないことは、過去の事例から明らかです。新幹線等の大型交通網の整備によって、「沿線の地域の全体の収入が増加する」というように主張することは欺瞞であり、そういった考え方を捨てるところから、「地域活性化」を考えることは始まります。

結局のところ交通網の発展による「地域活性化」とは、「新しい交通網を利用して地域に訪れる人に対して、どれだけ多くの価値を提供できるのかという競争である」、ということです。ただし、ツアー客を競争に勝って獲得しようと考えるのか、あるいはこのようなツアー客は、顧客単価が低いことが想定されますので、ツアー客は来なくていい、地元の人に訪れ続けてもらいたい、というような考えをするのか、ということは自由です。

顧客の中で、どのようにその地域を捉えてもらいたいのか、という「地域の理想像」を考えた上で、顧客の創造を理想に近づけていく工夫を行っていく(=ブランディングという行為を最も端的に言えば、こういったことです。詳しくはこちら→地域ブランドにはストーリーが必要だといわれるが、そもそもストーリーってなんだろう?)、ということが重要になるでしょう。

「地域活性」とは競争です。

その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。