枚方家具団地に学ぶ商店街活性化の一手法

大阪府枚方市の家具団地を視察する機会を得ました。ここは、20 もの家具専門店が軒を連ねる家具の街です。一部シャッターが閉じている店舗もありましたが、子連れの家族客を中心になかなか賑わっていました。家具団地の考え方は、まちおこしやシャッター街となっている商店街活性化にも応用できるものだといえるでしょう。

同じ業種を地域に集積させることによって地域の価値を高め集客するという手法は、何も新しいものではありません。たとえば、東京の秋葉原、大阪の日本橋、名古屋の大須といった電気街はその代表的なものだと言えるでしょう。もしくは、温泉旅館がたくさん集まった温泉街もこれに相当します。これらほど大規模でないものであっても、飲食店や居酒屋が集まっている地域はいたるところにあります。また、消費者向けだけではなく、企業群という意味でもこのような事例はたくさんあります。シリコンバレーはその最たるものだといえるでしょう。

数が集まることによって価値が生じるという事実、そしてそれを実行し結果が出ている多くの事例。たとえニッチな産業・ジャンルであっても、数が集まることによってそこに人は集まります。それこそが街の価値でもあります。

おおがかりな都市開発は難しいでしょうが、商店街といったごくごく狭い地域レベルでも考える価値のあるアイディアではないかと思います。


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地域ブランドの育成における課題〜企業におけるブランディングとの比較から〜