福岡労働局と北九州市は同市戸畑区に50歳以上の中高年齢者の就労を支援する「シニア・ハローワーク」を設置すると発表しました。これは中高年の就労機会を確保し、地域活性化につなげることを目的としています。
シニア・ハローワーク設置へ 北九州、中高年の就労支援(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201607/0009320472.shtml
少子高齢化が進む中で、若者は地方から転出し、地方の高齢化は深刻な問題となっています。この北九州地域ではハローワークの登録者のおよそ半数近くが45歳以上で全国の政令市の中でも高齢化が浮き彫りになっている地域です。少子高齢化の解決が見込まれないなら、新たな解決糸を提案する必要があります。
そこで福岡労働局と北九州市は「ハローワーク八幡戸畑」に、中高年齢者の就労を支援できるように、50歳以上のシニアのみを対象とした専用ブースを設けて、相談員ら計4人を配置することを発表しました。
この活動は、50歳以上の専門ブースを設けて職業相談や求人情報の提供を行うことで、高齢者に就業機会を与えることが第1の目標とされています。そうすることで労働受給ギャップを減少させ、地域活性に繋げることが第2の目標であると発表しています。
しかしながら、シニア専門のブースを実施して、中高年に就業機会を与えるだけでは地域活性化に繋げにくいと考えられます。根本的な少子高齢化という問題を解決し、社会動態ないし人口動態による人口増加を達成し、人・物・金を地域で循環させる環境作りを同時にすることが必要であると思います。
地域における循環力を高めていく、ということを考えたときに、マーケティング分野の知見は極めて重要です。こちらの記事なども併せてご覧ください。
「地域活性」とは競争です。
その競争を勝ち抜くために意識すべきことを、マーケティングの視点を入れつつケーススタディにて考察しています。